『海斗も橘とは駅で待ち合わせ?』
『いや、家まで迎えに行く』
『えっ!そーなの!?健気すぎる!』
『…うるさい』
んだよ。
“隆太ならどうするか”って考えながら行動してるから、本人からこう言われると腹立つ。
そう思っているうちに電車は祭り会場の最寄り駅に着いた。
赤やピンク、青など色とりどりの浴衣を身にまとった人たちで華やかな空気が生まれていた。
すでに俺はそんな空気に飲まれかけていた。
『あっ、桃子~!こっちこっち!』
人の波から桃子ちゃんを発見したらしい隆太は大きく手を振る。
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