【短編】君の数字



でも、

でもね、

逆に考えれば、これが私とレイの相性のすごいところでもあるんだよね。


このナルシストぶりは、当然ながら私は苦手。

でも、それを差し引いても、85%

いや、87%に上がったんだっけ。


う~ん。

やっぱり見てみたい。

もうちょっと、レイとのこれからを見てみたいな。


どうして、私とレイがこんなに相性がいいのか。

そのうち、その答えも分かるかもしれない。

そして、日にちが立てば、もっと変化が訪れるだろう。


とりあえず、もうしばらく、このナルシストと一緒に過ごそうかな。




――3日後。



あれからも変わらず、レイは私を送り迎えしている。

まあ、ひっついてくる子犬みたいな感じだけど。


さてと、今日は早く帰らなきゃ。

あっ、そうだ。

この間、買いそびれた化粧品を買いにいかなきゃな。

で、それを買ったら急いで帰る。

よし、この段取りでいこう。


今日は、お父さんが家で張り切ってるからな。

なぜなら、ついに、新商品『隕石せんべい』の試食会をするのだ。

『隕石まんじゅう』のヒットに続けとばかりの第2弾。

私の読みは、ズバリ当たった。

やっぱり、お父さんは、この間の隕石にも便乗してきた。

でも、これでまたうちの和菓子屋も潤うはず。

そうすれば、私のおこづかいも増える。


よし。

即行で化粧品を買って家に帰ろうっと。