【短編】君の数字




「お嬢様、お怪我がなくて本当になによりです」


彼は、私の服についた汚れを払いながら、再びやさしく微笑んだ。


う、うそ!

ていうか、なに!?

このシチュエーションはなんなの!?

ひょっ、ひょっとして!


ドキドキ――!!

ドキドキ――!!


これが、運命の出会いなの!?


ドキドキ――!!

ドッキーン――――!!!!


私の恋する鼓動は、さらに強さを増し始めた。


ここは!

ここは、確かめなくては!


そう。

私は、例の調査にとりかかろうとした。


相性チェック。


今、私の手は彼の手に強く握られている。

私は、彼の目をじっと見つめた。


お願い!

私と目を合わせて!



――すると。



ピタッ。



よ、よし!

目が合った!















スパン!



き、きた!


私の脳に数字がとびこんできた!


「えっ!!!???」


そして私は、その数字を見て息をするのも忘れるぐらい驚いた。




85%――




う、うそでしょ!

85%もあるの!?

今まで、50%にすら達したことがなかったのに。

だから、この数字がいかにすごいことか分かる。




こ、この人だ。

私の運命の人は、この人だ。