後片付けを終えて教室に戻ると、SHRをして終わった。
「美和、帰ろ!」
「うん!」
鞄をまとめて薺ちゃんと教室を出ると、なんとそこには汐浬ちゃんがいた。
「汐浬ちゃん、お疲れさま!」
「うん、それより、このあと少し時間あるかな?」
「え…?」
答えが淡々と返ってきて、私はかなり驚いた。
「…じゃあ、あたし先帰るね」
「薺ちゃん…、うん、ごめんね」
薺ちゃんは難しい顔をして頷くと、昇降口に向かって歩いていった。
汐浬ちゃんに連れられて、学校近くの小さな公園に入った。
いつも教室から見る時は親子がよく遊んでいるけど、今は誰もいない。



