…き、昨日の人…まさか、南くんだったなんて…。 あ……。そっか、だから私の家知ってたんだ…。 知ってる理由が少し苦しいけど…。 …ちゃんとお礼、言いそびれちゃった…。 明日、話せるかな…? ちゃんとお礼言わなきゃ…! 「ちょっと美和! あたし先帰るよ?」 「あ、ごめん! 今行く!」 私は鞄を持ち直すと、しびれを切らした薺ちゃんを追いかけていった。