「じゃあまた明日」

「ばいばい」



薺ちゃんと別れて歩いていると、ふと目に入った場所。



あの不思議なやり取りをしていた場所。


雪が降ってからぷつりと途絶えたやり取り。



…さすがにもう、返事は来ないよね。



そう思いながらもしゃがみこみ、小石を拾って書きはじめた。





『ありがとう。うまく頑張れそう。』



高嶋くんの告白を断ったことで、改めて、自分の南くんへの想いにしっかりと向き合うことができそうだと思った。







…わかり切っていたことだけど、いつもなら次の日や2日後には返ってきていた返事が、1週間を過ぎても返ってこなかった。