「ぎゃっハッハッハっ!!どしたのそれ!ぎゃっハッハッハっ!!」


登校路の住宅地にまこの女の子らしくない笑い声が響きわたる


「わーらーうーなー」

「ごめんごめん!……プッ!」

「おい」



きっと、私たちを見たら皆さん少なからず驚くと思う。

ショートカットの茶髪でスカートは膝上20cm



黒髪のおさげにスカートは膝にかかるくらい


の見た目正反対2人が肩を並べて言い争いをしている



そんなこんなで学校に到着

「昨日見た人いるくない?私のこと。急に変わっててバレちゃうよ」

「大丈夫。黙らせるから」


何この子。さらっとそう言う事言っちゃう子だったっけ?

「お、おう」

苦笑いでそう答えた。


というか、せっかくこの格好をしたというのに派手なまこといてはなんの意味もないのでは?


だって


まこと私が一緒にいる

不思議に思う

まこのことを調べる

こりゃびっくり、まこはん影宮組の娘

じゃあ、その横のは?

……

ってなるよ!((妄想のしすぎ


まぁ、だからと言ってまことは離れないよ

だっている人居なくなっちゃうし、まこのことは好きだし……





「全然気付かれないよ……?まこはん……なんか、寂しいなぁ……」


初日の午前中の授業を終え昼休み、まこと学校の中庭でランチタイム

授業といっても細かい説明とか……



「いいことじゃん。岳さんの苦労が報われるよ」

「岳さんの苦労が報われてもますますドSになるだけ!」


そして、声を細めて

「つか、あんた、組織同士の暗黙の了解があっても狙われない確証さないんだからね」

「わかってるよ」


組織同士の暗黙の了解とは

双方の先代が決めてわけあった領土に文句を言わない

相手の組の者に手を出さない




とかとか……



そして、なんで桜田組と力を五分する龍田組が同じ学校にいるかというと



日本は47都道府県ですよね?

んで、その二つの組織が日本を牛耳ると決まったとき


47÷2=をした時1つあまりの県が出た



そこで、無駄な争いをしないためにその余ったとある県を二つに分けて、そこは境界線が曖昧な為、その県の境界線は本家が見守る


という答えに至ったのだ



だから、まぁ、龍田組の跡取りがこの学校にいても、おかしくないっちゃあおかしくない