「ったく…坂城君ってどうしてそんな勉強できないわけ?」


「うっせーな、さっさと教えろよ」


「だから教えてるでしょーが!いい?だからhaveがつくとね…」


人に教えると自分も勉強になるというけど、そもそも坂城君に教えてる部分はもうあたしにとっては覚えているところなわけで。


…なんであたしコレやってるんだろ。


そんな気がしてならなかった。




「あーッ、疲れた」


あたしがそう言った時は、もうすぐ完全下校の時間だった。


「ん…、もう終わりでいいか?」


「うん、終わりにしようか」


坂城君も6割くらい寝てるし。



そんな感じで今日も、自習室を出た。