☆☆優海side☆☆
家に帰ってお風呂を済ませた後、
私はPCとにらめっこしていた。
私はまだ携帯を持っていない。
お父さんの書斎にあるPCを使ってメールをしている。
普段は1日に何度かしかメールはしない。
あんまり沢山使っていると親にバレるし、
なにか言われるのが嫌だった。
勇気を出して伊原先輩にメールを送る。
先輩はとにかく返信が早い。
萩野先輩もだったけど。。
ーーこんなハイペースでしてて、大丈夫なのかな?
そんな呑気なことを考えてたら
『いつも走ってるの見てるし笑』
ーー!?
心臓が一気に跳ね上がる。
ーーえ、いつも私どんな顔して走ってる?
ーー内股になってないかな?
ーー前髪は乱れてなかったかな?
いつも誰かに見られてるなんて考えもせずに走っていた。
自分がいつも走っている姿を想像したら
恥ずかしくて仕方ない。。
ーーそんな姿見られてるとか、、陸上辞めたい。。
今まで全然意識してなかったことで
戸惑いを隠せずにいた。
恥ずかしくてなんか逃げ出したくて
早くそのことを忘れたくて。
その日はいつもより早く寝ることにした。

