彼女が亡くなった次の日は大雨だった
まるで彼女が泣いているみたいだった
"せめて友達に"
彼女の言葉がなんだか引っかかった
あの言葉は誰に伝えればよいのだろうか
考えているうちに事故現場の交差点についた
沢山の花束が雨で濡れていた
俺も花を添えてその場を後にした
すると後ろから声がした
「ゆうへいーー!何してんの?」
ゆ「嵐斗、おはよ」
友達の嵐斗だった
ゆ「一昨日ここで事故があって、俺もそこにいたんだ。同い年の女子高生。ニュースで見ただろ?」
嵐「あー!隣の高校の!え、知り合いだったの?」
ゆ「いや、違うんだけどなんとなく、な」
嵐「そか。なんだかこえーよな。同い年の子が亡くなるなんて」
ゆ「だよな。やり残したことあるんじゃねーのかな」
その時俺ははっとした。
