「…いや?」 松岡くんが、少し不安そうに私の顔を覗きこむ。 「え、ううん。そういう訳じゃないんだけど…」 京也…だから…。 「あ、“京ちゃん”は?」 「京ちゃん?」 「うん!京ちゃん!可愛いでしょ?」 「京ちゃんって…。まぁ、いいけど」 照れたように笑いながら、スリーポイントを決める。 「京ちゃん!」 「なんだよ(笑)」 「私の事も、希衣って呼び捨てでいいよ」