「この話はもうやめ!それよりハウス行くよっ!!」

まゆが大声で言いながら走り出した。

周りの皆は苦笑いしていて。

「ハウスって何…?」

「あのねぇー、ハウスっていうのは………」

私が聞くと、ゆいは嫌な顔もしないで教えてくれた。

ハウスというのは、ここの生徒が住んでいる家のようなものらしい。

寮っていう事かな…?

「あ…ねえ…まゆが行っちゃったから、追いかけよう…?」

あやが言ったのを聞いて、ゆいが 私とあやを引っぱって走り出した。

「いくよぉっ!-running-まゆに追いつく速さでー!」

ゆいが叫んだと同時に私達は水に囲まれ、一瞬で玄関にいるまゆに追いついた。

「やっと来た!待ちくたびれたよ!」

まゆが頬を膨らませながら靴を履いている。

私達も靴を履いた。

この学校には上靴というものが無いのだろうか…?

見た限り、裸足の人が多い気がする。

「よしっ!じゃあ、行こうかぁー!」

「う、うん…そうだね…!」

歩き始めた3人にあわせて、私も歩き始めた。