「あ…そういえば…りおって、外から来たんだよね…?」

「珍しいよねーっ!」

あやとまゆが話している。

…外?そういえばゆいもそんなことを言っていたような………

「あのね、この学院の生徒のほとんどは小さい時からここに居るんだぁ!
 だからねぇ、りおみたいな人は珍しいんだよぉー?」

ゆいが説明してくれる。

「でも、ついこの前まで外にいても大丈夫だった人が急にここに来た理由って…」

ゆうとが言うと皆が静かになった。

……言った方がいいのかな?

「急に発症して…強度7だって…」

私が言ったとたん皆が驚いた顔になった。

「7度…やっぱり重病だな…」

かいが呟いた。

自分でもわかっている。

自分の体がおかしいこと。

……いつ死ぬか分からないこと…。

「だいじょうぶだよっ!このクラスの平均強度7.2度らしいし!」

まゆが笑って言う。

「それ、笑い事じゃないだろ…」

かいが呟いている。

私も…確かに笑い事じゃないと思う。

6度を越えたって事は、いつ死ぬか分からないのに……

「つまり、このクラスには重病の人がいっぱい居るから大丈夫って事だよぉ!あ、私もこのクラスだからねぇー!」

ゆいが言ってくれる。

「あ、ありがとう…」

私のせいで気を使わせてしまったのだ。

謝るよりは感謝をした方が良いと思った。