ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー

「あのねぇー」

案内してもらっていると話しかけられた。

「今日は授業無いからさぁ、先生いないんだよ!」

「いないんですか!?」

自習…とか…?

「うん。先生が来る日は週に1回ぐらいしかないし…
     あ、ここ!ここがりおの教室だよぉ!」

週に一回!?

「たのもー!!外から新入生が来たぞぉー!!」

私が思考を廻らせている間に結衣さんが大声を出しながら、『一期』と書いてある教室のドアを派手に開けた。

「ほらぁ!入ってー!!」

結衣さんにひっぱられて教室に入ると、中に居る人達が一斉に私に注目した。

「……莉央です…。」

ドアを閉めながら挨拶をする。

すると、教室にいる人達が自己紹介し始めてくれた。
         アヤ
「あ、わ、私はっ、亜矢、だよっ…!」
     マユ
「ウチは真由!まゆって呼んで!」
    ユウト
「僕、優斗だよ~。」
     カイ
「んで俺が解。」

「他にもクラスメートいるんだけど、どっか遊びに行ってるんだろうねー」

まゆが教えてくれた。

「りおちゃん、他の同じ学年の人達にも会ってみたいよね?」

優斗さんにきかれた。

確かに会ってみたい…かも。

「会えるなら会ってみたいです…」

亜矢さんがビクッと震えたが、すぐに何かを決心した顔になった。

「分かった…!」

「あやガンバー!」

まゆが応援している。………何を…?

「いくよ…! -message- 皆集合…!!」

亜矢さんが言ったと同時に教室の中で風が渦巻いた。