噂のあの人



カラオケにはほぼ全員が参加した。


っていっても
このクラスはもともと男子が多いわけで、

ほんと苦手なんだよなぁ。



「今朝から大分不機嫌そうだけど、大丈夫?」



「えっ、あっはい。
大丈夫です。」



いきなり話しかけられたからびっくりした。



話しかけてきたのは高島くん。



今は不機嫌かもだけど、
そんなに顔にでてたかな?



あーだめだな。



もう無理だ。



「ごめんやっぱ先帰るね友紀。」



「うん、わかった。
大丈夫?」



「うん。
ちょっとあの人のこと思い出しそうで。多分大丈夫。」



「そっか。また明日ね!」



「うん。ばいばい。」



他の子には適当に理由つけて、
カラオケ屋をでた。