「と…」

「10日目」

言いかけたあたしに、先生が抱きしめてきた。

見つめて、
「梨代、かわいい」

唇に、触れるだけのキス。

すぐに、離れた。

離れて、見つめあう。

「埋めあわせ終了」

先生が甘い笑顔見せるもんだから、心臓がドキドキ言う。

「先生」

「勇吾、でしょ?」

先生があたしの唇に、自分の人差し指を当てる。

「でも、先生は先生だもん」

そう、彼は。

「あたしだけの、先生だから」

「……それ、反則」

そう、My Teacherだから。


☆★END☆★