My☆Teacher

「教えてくれないんだったらあたし帰りますよ?

映画は1人で見てくださいね、先生。

では、また明日」

タタタッと、走って先生のそばから離れた。

あれは相当頑固だ。

おもちゃ屋の前で動かない子供と一緒だ。

いい勝負だ。

でも…これで少しは懲りたはず。

少し離れて振り返った。

「…まだやってる」

あたしがここにいることすら、気づいてなさそう。

正直、バカバカしくなってきた。

「勇吾!」