「行きません」

「えっ、ソッコー?」

ソッコーも何も、どうして先生と一緒に映画行かなきゃならないのよ。

休みの日にも先生と会わなきゃいけないなんて、そんなのごめんだ。

ましてや、誰か――例えば先生ファンの生徒たちや保護者とかに見られたら、シャレにも話にもならない。

面倒かぶるのはごめんなさい。

「あたし、その日用事ありますから」

テキトー言ってごまかした。

「用事って……俺とその用事、どっちが大切なの?」

「用事です」

「またソッコー…」

落ち込んだ先生はシカト。