「でも相手は生徒だもん。

先生が生徒の相手しなきゃダメでしょ?

わからないところを教えてあげないといけないし、話も聞かなきゃいけないし」

「ふ、ふーん…」

ああやって笑顔を振りまいてる先生だけど、そんなこと考えてたんだなあ。

意外な一面を見たような気がして、ドキッ。

って何よ、今のは。

先生を意識した訳じゃないんだから。

「でも梨代は特別」

「へっ?」

チュッ

頬に触れた唇。

んっ?

頬に唇が触れた!?