My☆Teacher

突然流れた不穏な空気にあたしは逃げ出したくなった。

そのためにつないでいる手を振り払おうとしたら、
「――きゃっ…」

先生に手を引っ張られたと思ったら、抱きしめられた。

「ちょっ…」

突然のことに反論しようと顔をあげたら、
「結婚しようか」

先生が言った。

「…はっ?」

突然のプロポーズに、あたしは頭がついて行けなかった。

「結婚、とは考えても見なかったな」

先生はそう言ってフフッと笑った後、
「――ッ…」

あたしと唇を重ねた。

「結婚したら、梨代が学校を卒業しても一緒に入れるもんね」

「なっ…」

嬉しそうに言った先生に、あたしはどう返事をすればいいのだろう。