わー、すごくかわいい…じゃなーい!

「あたしと先生が…つきあうん、ですか?」

今先生が言った言葉を確認するあたしに、
「当たり前でしょ?

俺と梨代がつきあわなきゃ誰と誰がつきあうの?」

先生は返した。

ああ、もう呼び捨てだ…。

って言うか、そうなっちゃいますか?

秘密にする代償が、まさかのこれ?

あたしと先生がつきあうの?

「じゃあ、そう言うことで」

「えっ…待っ…」

先生は立ちあがり、あたしに笑顔を見せた後、去って行った。

「何でそうなるのよー!」

あたしは叫んで頭を抱えた。

平凡な日常が見事に崩壊した。

さらし者になった方がまだマシだと思った。