数学の担当は、見るからにプライドの高そうな女の先生。
当てられて、答えられないとその授業中には何回も当てられるという噂だ。
あーあ、怖い怖い。
なるべく目が合わないよう、目線をノートに移した。そのとき‼
「白石さん。授業聞く気無いのかしら?あらそう。私の授業なんて聞かなくても大丈夫ってことなのね?
それなら、問3の答えは?」
は?ただ一瞬ノートに目を移しただけなのに...!くそぉ〜っ!
「あら?分からないのかしら。こんなのが解けないで、どうやってこの学校に入ったのかしら?ニヤッ」
むかぁぁぁ‼
いいじゃない!解いてやりましょうよ。えーっと、問3問3っと...
「−2≦X≦8です。」
「...正解...。つ、次のページ開いてっ!」
「やっぱり白石さんすげ〜っ‼」
「可愛くて頭いいなんてやばっ!」
周りがザワザワしているのをユキはなんとも思っていないご様子であった。
してやったり!ニヤ
これで今日の数学の授業中は当てられずに済むっ♪
ちょっとなら、勉強できるんだからっ!
