「や、やめてください!!」


「やめてあげるわけないじゃーん!」


そう言った貞子先輩は、顔をぐいっと近づけてきた。



きつい香水の匂いがして、ユキは思わず顔を逸らした。


「なにそらしてんだよ‼」



そんな事いったってあなたの匂いが受け付けないんですよ!


「分かったよ。キスして自分の立場を分からせてやろぉーぜ。」


きんぱつ先生の言葉と共に、唇が近づいてきた。


やだ、やだああーー!きもいぃぃー‼



「きゃぁぁぁぁぁーーーー‼‼」


気づいたらユキは大声で叫んでいた。


だが、もう手遅れだと悟ったのか自分でも分からないうちに目をぎゅっと閉じた。


ある男が近づいて来たとも知らずに。