無事、煬帝のいる酪陽に着いた。 結構緊張するものだ。 「皇帝陛下、倭国より使者が参ってます」 「倭国から?」 「はい。倭国の王からの手紙を持っています」 「よし、通せ」 失礼します、と礼をし入った。 「ぼくは倭国の王より書を授かって来ました。 小野妹子です」 挨拶を澄まし、 手紙を渡す。 「ふん。どれどれ、 日出ずる処の天子 書を 日没する処の天子に致す...... なんだこれは?」 「はい?」 どんどん煬帝の顔が険しくなってきた。