「きっと僕のもってるまたたびにつられてきたんだよ」
平然とした顔で、奈留がうなずいた。
「は、はぁ・・・」
そんなことってあるの!?
ってかなんで奈留はまたたびなんて持ってるの!?
・・・いろいろつっこみたいけど、ガマンしとこ。
奈留のまわりには、ココのほかにも、沢山猫がいた。
「・・・猫、すきなんだ。
あっ、しってるか」
うん、しってる。
奈留が小さいときから、よぉーくね・・・
私はココをもちあげると、わくわくしながら奈留をみつめた。
なんだか、皆に会いたくなってきちゃった!
今更かくしとくのも・・奈留に会っちゃったし?
今いってもいいよね?
それに・・・
『琴花!戻ってきたら一番にいえよ!』
・・・会いたいし、な。
「ね、奈留!みんなにあいたいな!」
私がいうと、奈留は一瞬、固まった。
けど、
「・・・ん。別に、いいけど」
小さくうなずくと、奈留は立ち上がった。
やった!


