「転校...?」


「あの日、お母さんと手続きに来てて

そこを夏歩に見られちゃったんだと思う。」




「いつ、転校するの?」


「3週間後かな。

だから夏歩に言えなかったの。

転校するって言えなかった。」



そんな......華澄、転校しちゃうの?

今までずっと一緒にいた華澄が?

離れていっちゃうの?

いやだ、そんなの......



家に帰ってからも転校のことで

頭がいっぱいだった。


小さい頃から華澄がいると安心した。

華澄がいると笑ってられた。

なのに、転校しちゃうなんて...寂しいよ。