放課後
「華澄!ちょっといい?」
私は帰ろうとしている華澄を呼び止めた。
「うん」
お昼休みに先生としたように
静かな教室で話すことにした。
「華澄......ごめん!本当にごめんね!」
私は華澄に向かって頭を下げた。
華澄は泣きそうな顔になりながら
「夏歩は悪くない!私の方こそごめんね!」
華澄も私に頭を下げた。
「華澄、私理由も聞かずにただ怒っちゃって」
「ううん、嘘ついた私が悪いんだもん」
「ねぇ華澄......何であの日学校にいたの?」
私は気になっていたことを華澄に聞いた。
華澄は決心したように口を開いた。
「あのね、夏歩...私...転校するんだ」
え?

