深海魚Lover

「キョンさん、ただいま」


えっ!キョンさんって言った?

京茨先生のことだよね……お父さんだよね?


「ただいまって、おまえ
 
 勝手に帰って来たりしちゃ
 マズイだろう」


そうだよね、男の子は、どう見てもお迎えが必要なお年頃。


「キョンのアニキ、お邪魔します」

「ツル、何!
 
 おまえが(保育園に)
 迎えに行ったのか?

 俺が頼んだのは掃除だけだぞ」

「いやっ、違うっす、若頭っすよ

 そこで偶然会ったんです

 それにしても、またえらく
 散らかしましたねぇ」

 
足元のゴミを拾うツルと言う名の厳ついチンピラ風の男性の後ろから、これまた違う意味で雰囲気のある男性が現れた。

男性なのに、長い髪……

下山さんはなぜか、その男性の存在に焦りながら身支度をさっさと整え出す。


「誰が若頭だよ
 名前で呼べっつってるだろうが!

 あれっ、お客さん?こんにちは

 君は確か……」

「はい、お邪魔してます」

「お邪魔しています

 こんにちは」


私の着ている紺色のカーディガン、その袖を引っ張って下山さんは言う。