深海魚Lover

京次さんはサッと着替えを済ませて、ラフな姿で食卓に現れた。

貴方の目に今、料理が留まる。

「今日もえらくがんばったなぁ」

たくさんの料理に感心している様子で、貴方はいつもの場所に胡坐を掻いて座る。

「はい、でも急いで作ったので
 お味の方はどうだか?」

「メイちゃんのごはんだもん
 おいしいにきまってるよ
 ねえ、キョンさん」

小皿には、カットされた林檎がデザートとして置かれている。

箸を手に食べる準備万端の潤司君。

「ああ、そうだな
 うまいにきまってる」

「ありがとうございます
 
 さあ、お腹空いたでしょう
 どうぞ召し上がれ」

京次さんと潤司君の二人は同時に両手を合掌させる。

「いただきます!」

潤司君は照り焼きチキンに、京次さんはカボチャの煮付け料理に一番最初に箸をつける。

「おいしい!」

「うまいっ!」

「本当、よかった
 サラダも食べて……」

「ほらっ、スガちゃんも食べる」