深海魚Lover

京次の表情が硬くなったのを察知した、まどか先生。

「あらやだ
 冗談にもなりませんでしたね

 私ったら本当痛い

 仕事中にすみません

 今のは私の独り言です
 どうぞ忘れてください」


俯くまどか先生。

言葉とは裏腹に彼女は泣いてる?


「まどか(先生)……」

「まどか先生

 まどか先生、居ますか?」

「はぁい、今行きます

 それでは、イバラさんお気をつけて

 ジュンジ君
 月曜日元気に登園して来てね」

「さようなら」


家へと向かう車内----運転する京次に向かって話すのは、潤司。


「キョンさんってばモテモテだね
 やるぅ~」

「うるさいよ」

「キョンさん」

「なんだ?」

「はやくかえろ
 
 ぼく、メイちゃんのごはん
 はやくたべたいよ」

「そうだな、俺に任せろ」


とは言ったものの、車の速度はそのままに気持ちだけは前へ向かって走る。

愛する君の元へ……