深海魚Lover

ここは、峰の家----


「わざわざ、こんなところまで
 呼び出して悪かったな

 おまえのおかげで助かったよ」


テーブルの上に置かれた、紙袋。


「いえっ

 奥様のご病気、早く治るといいですね

 では、私はそろそろ仕事に戻ります」

「ヨウコ」

「あの件でしたら任せてください
 私も彼には興味があります
 
 彼にもっと近づいて
 得た情報は必ずお伝えします」

「違う、そのことではない

 私達の関係、過去の事とはいえ
 楼のヤツが知れば深く傷つく
 分かっているね」

「はい、もちろんです
 貴方の悪行を知れば
 貴方は必ず、父に殺される」

「ヨウコ」

「だから、貴方も私も今までどおり
 私の言ってる意味分かりますよね?」

「ああ、今月ももう振り込んでる」

「ありがとうございます
 それでは失礼します」