寝息をたてるりょう


そんな寝顔が愛しい


ほほを撫でる

クスッ
気持ち良さそう


あ―ぁ…
ついに手を出しちまった

大切にしたかったんだけどなぁ


やっと
全部俺のになった


「あっ…そうだ。」

思い付いたように部屋の隅を探す


小さな箱

そっと開ける


出てきたのはクリスタルのピック

いつか
りょうが見とれていた


こっそり買ったのはいいけど、なかなか面と向かって渡せなかったんだ


チャラッ

シルバーチェーンを通してそっと首にかけた


ピックにキスをする


「愛してるよ。
お姫さま。」



りょうの胸元に輝くそれをみて俺は眠りについた

初めて腕に温もりを抱いて寝る


やべぇ…

幸せかも