りょう……


ごめん


俺は



お前が好きだ



たとえ
他の男が好きでも
その男のモノだとしても



今は


今だけは


その温もりを感じさせてくれないか…―?



「ごめん。」


震える手でりょうを抱き締めた


柔らかな感触と
甘い香り

そして
暖かな温もり


ねぇ
どうしたら俺のモノになってくれる?

あの日
離れなければ
この温もりは俺だけのモノだった?


りょう…―


少しでいいんだ


少しだけでいい
俺を見てくれるのなら


その手をどうか離さないで