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 私が、男子校に行く、という事実を知ったのは、昨日の夜だった。


 「お母さん、お父さんは?」

 「あぁ、まだ仕事でいないよ」

 お父さんは転勤してから帰ってくる時刻も遅くなった。

 「あっ、子春」

 アイロンをかけていた母は、いったん手を休めた。

 「ん?」



 「実はね……」


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