。°。*○*。°。*○*。°。*○*。°。°

 「ねぇ、優也さん」

 そう聞くと、彼はキョトンとした顔で私を見た。

 「『優也さん』って……おまえ本当女っぽいな」

 やっ、やばばばば!

 さん付けするのはいつもの癖で…

 「優也でいいぜ」

 優…也?

 ちょっと違和感があるなぁ、

 人を呼び捨てしたとき無かったし…

 「じゃあ、優也。隣の入沢くんってさぁ、どういう人なの?」

 もし、性格が悪かったらどうしよう…

 「あぁ、柚?あいつは自由気ままなやつだなぁ。いつもいろんなところで寝てるし。だけど、他校の女子からはすげー、モテるんだよなぁ。」

 「ふーん」

 モテるっていうことはイケメンなのかな?

 「しかも、授業聞いてないわりには頭いいし、完璧なんだよ、男として。
……まぁ、あれがなければな……」

 あれ?

 あれって何?

 ヤバいの?

 えっ?何?

。°。*○*。°。*○*。°。*○*。°。°