可愛いあの人は高校生

そしてあたしは週に１回は必ず加藤くんのカフェに行くようにしていた。

「今日も来たよー。」
加藤くんにそう声を掛けると、加藤くんも笑顔で返してくれる。


あたしは今日お店で初めてお酒を飲んだ。
あたしは酒に弱い。

だからすぐに酔っ払ってしまった。

そのせいで閉店時間までずっとお店で寝てしまっていた。


「奈々・・・！！起きろって・・・奈々！！」
加藤くんに揺さぶられてあたしは目を覚ました。

「・・・んー・・・。」
重たい瞼をこすりながらあたしは目を覚ました。
どうやらたくさん飲みすぎてしまったらしい。
まだ軽く酔いが回っているようだった。


「あのなあ、この店はお酒ガブガブ飲んだりするよーな下品なお店じゃねーの。酔いてーんなら居酒屋行けよな。」
そう言いながらも加藤くんはあたしをかついで店の外まで連れて出てくれた。



外はもう真っ暗で冷たい風が吹いていた。