……と、不意に後ろから声が聞こえ振り向いてみると……





「げっ、先生……」


「げってなんだ、げって。
放課後錦戸と一緒に資料室の片づけやってもらうからな」



「………(やばっ、呼び出しされてたのすっかり忘れてた……)」



「ん?忘れてたわけじゃないよな?」


「ま、まさかぁ。忘れるわけないですよ~!」




あたしは「あははは」と乾いた笑いを先生に向けた。



「じゃあ鍵渡しとくから、よろしくな」



チャリン、という音と共に預けられた鍵。