ここをくぐれば、私の夢の高校生活が始まるんだよね。



よしっ、行こう!



覚悟を決めて、一歩足を踏み出そうとした瞬間だった。



「あの、すみせん」



と、後ろから声がして振り向いてみると、そこには黒いスーツをビシッと着こなした長身の男性が立っていた。



後ろには黒いリムジンがあり、ちょっと驚きつつも返事をした。



「なんでしょうか?」