誘拐されちゃいましたっ!?




「ちょっ、お母さん!?」



どんだけ叫んでも聞こえてくるのは、ツーツーという機械音だけだった。



「嘘だぁー」



頭をかかえてうなっていると前から笑う声が聞こえてきた。



「何がそんなにおもしろいのよ。」



「全てだよ。」



ムカつく~



私は思いっきりにらでやった。



「そんなにおもしろい顔するなよ。余計に笑えてくるだろ?」



「お、おもしろい顔って。し、失礼な。笑わないで早く星南高校に帰してよ!」



そう言った瞬間いきなり真顔になって言った。