「はい、着きましたよ。」



着いちゃったよ。



抵抗もできずに。



一応抵抗しようとしたんだよ。



でも、ボディーガード達の視線が怖くて怖くて。



なにもできずに、着いてしまった。



「どうぞ、外に出てください。」



エスパー紳士がドアを開けた。



「あ、ありがとうございます。」



こうなったら、もうどうにでもなれー



車から降りて前を見た瞬間だった。



「え~」