「でも、私なんにも覚えてないんですけど。」 普通そんなに楽しいことがあったら、幼くても覚えてるもんだよね? もしかして、嘘とか? でも、ありえる。 実際、危ない目にあいかけてるし…。 「あの、嘘ではありませんから。」 「えっ!?」 この人エスパー!? 私、声にだしてないはずなのに。 「ふふっ」 いきなり、エスパーな紳士(たった今命名)が笑いはじめた。 「どうしたんですか?」 私、なにか笑えること言ったのかな?