「大智くんっ!」
「ああ、さつきか。どうした?」
「あ、えっと…私の力を見出してくれて、試合に出してくれてありがとう。」
「いきなりだな。ほんとにどうしたんだ?」
「特にこれと言って理由はないんだけど…、まだお礼してなかったな、って。」
「まあ、そうだな。といってもかなり今更だな。で、どうだった試合の方は。」
「とても楽しかった!私はこの間までベンチにも座らせてもらえないような人だったのにこうして試合に出させてもらって、夢なんじゃないかなーって思ってます。」
「ははっ、これは夢じゃない。現実だよ。」
「わかってる、だからこそ夢だと信じたい…。あ、ではそろそろ帰りますね。」
「ああ、気をつけて帰れよ。」
「はいっ!さようなら♪」
