(じゃあ、祐樹君から言って?)

「俺さ、上京して頑張ろうと思えたのは凛ちゃんが応援してくれてると思ったからなんだありがとう」

否俺が言いたいのはこれじゃない

(うん)

そういって凛ちゃんは微笑み

(遠い人になっちゃったな…目の前にいるのに)

とつぶやいた

「遠いなんて俺の気持ちは…あの頃から…変わらない」

(どういうこと?)

「俺、凛ちゃんのこと…一緒にバイトしてた頃から”     ”」

”好きなんだ”

体が勝手に動いて凛ちゃんを抱きしめながら言っていた

(ねえあたしもいいかな?)

(七年前祐樹君が何も告げずに上京しちゃったとき、寂しかった)

「うん」

(ポスターとかTVとかで祐樹君見るたびに遠い人になっちゃったなって寂しかったなんでかわかる?)

「もしかして…」


(あたしも祐樹君が好きだからだよ)


そう俺たちは両想いだったんだ

遠回りの末俺たちは付き合いだした

もちろん、いろんな障害はあったけど

凛ちゃんも俺もそれなりにいろいろした

そして数年後…


俺たちは結婚した

あの時のあの出会いから俺の運命は変わっていたんだと思う

これからもよろしくな


-FIN-

→あとがき