私のクラスはーー二年二組、か。

柏木君はどのクラスなんだろう? 同じだといいな。

そう思いながら、教室へと向かう。

階段を二階まで上ってすぐに教室が見えた。

ここで一年過ごすんだよね……。

そう思うだけで心音が五月蝿くなり、ドアを開けるのを躊躇してしまう。

このくらいで大袈裟かもしれない。でも人付き合いが苦手な私には緊張の一時だった。

今年は、仲のいい子できるかな?  それともまた独りで浮いてるのかな……。

そんな思いが思考を満たして、伸ばしていた手も思わず引っ込めてしまった。

「はぁ……」

自分の駄目さにため息が漏れたときだった。