「好きに決まってんじゃん。大好きだよ。

大事な幼馴染みだし、親友だよ。

じゃなかったらこんなことぶっちゃけないよ」


そう言ったるりのかおは、

さっきのような悪魔みたいな顔ではなく、


顔を真っ赤にしてる可愛らしいものだった。

「…よかった。」

不意に声がででしまった。

けど、本当によかった。

でも、納得できないことがいくつか。

まず、

「ルリの好きな人って誰??」

もう一度問いかけると、

え、、と、戸惑った顔をしたるり。

その横から

「大河だよ」

の一言。

あ、竜の存在軽く忘れてた。

るりの言葉が嬉しすぎて。

って、そんなことはどうでもよくないけどよくて!!!

「なら、両想いじゃん??」

っいったら、きっと、

え、そうなの!?

的な感じになってさっさとくっつくかと思ったのに…

「知ってる」

の一言。

え、

「知ってるの!?じゃあなんで…」

告白しないの?


って聞こうと思ったら、

結構あきれた顔をして


「あいつ、告白なんかしたら絶対調子のって、

自分のこと棚にあげて怒り始めるでしょ」



…どうしよう。

否定できないところが怖い。

さすが幼馴染み。

「…るりってそんな賢いのね」

私てっきりバカだと思ってたよ。

なんにもできないし、なんにも考えられないおバカさん。


「んー、別に和泉といるときはいちいち考えなくていいし、和泉がしっかりしてるから頼ってただけかな?
和泉がいないときは色々考えなきゃいけないってだけ。」


「へぇ…。大変なのね。

…じゃあさ、なんで大河が好きなのに竜に抱かれたの?」

「…そりゃ、あてつけよ。

半分は寂しさを埋めてた部分があったけどね。」

そう言ったるりは、竜に視線を向けた

「竜はさ、好きな人に大事な人ができそうで…って言う理由で私を抱いたし、

私も大河へのあてつけで抱かれたの。」

…なんか、大人の会話をしてる気分。


抱かれたことも、キスしたことも、

ましてや誰かを好きになったこともない私にとって、未知の世界。

「竜の好きな人って…?」

「…お前、それを今ここで聞くか…」

あきれた様子でそう言った竜。

「ダメなのか…」

私は少し残念に思いながら

話を戻す。

「ねぇ、るり。いいこと考えちゃった。」

「え、なに急に…」

「大河にコクらせる方法。」

私はそう言ってるりと竜に耳打ちした。

「え、それはベタすぎる…」

反対するるり。

「いいんじゃね?あいつ単純だし。」

賛成する竜。

2対一で私達の勝ち!

ってことで、明日決行します!!