大河は少しおどおどしながら、
「俺はこいつの幼馴染みです」
と、丁寧に挨拶した。
いや、普通なんだけどね?
こいつの挨拶ときたら…
『ちゃーす!俺、大河っす!』
だからね?
どこのチャラ男だよって話よね。
なんて、そんなことはどうでもよくて、
なんか、龍之介さんが大河をにらんでる。
「お前、和泉のことが好きなのか?」
急にとんちんかんなことを聞く龍之介さん。
大河はなにか思い付いた様子で、
「そーなんすよぉ!大好きっす!」
って。
ばーか。
大河にとって私は大事な幼馴染みっこと、私は十分にわかってるから。
そんな冗談で、
『え、うそ!?そうなのー!?』
なんてなんないわよ。
ほんと、お馬鹿。
まぁ、大事な幼馴染みっていうのが悲しい訳じゃなくて
むしろ、暖かい。
私にとって三人は、
私を支えてくれて、温めくれるような存在だから。



