「大河にふられたからってこんな方法で仕返ししてんじゃねぇよ!」
ってるりがきれた。
え、
ふられたって…?
「はぁ!?何であんたがそんなこと知ってるのよ!?」
女は自分で墓穴を掘ったことに気づかず、
ぶちギレた。
そして、るいの顔面を殴ろうとした。
けど、
その手を止めたのが大河。
そして、後ろから殴りかかろうとする男たちを、
私と竜でぶっ飛ばす。
竜にはまた、小言言われたけど。
男たちは少し寝転がり冷静になったのか、
私達の前で“めいさん”に怒鳴りだした。
「おい。ふられたってどうゆうことだよ!?」
「健さん一筋じゃなかったんすか!?」
「説明しろよ!」
と。
もちろん、めいさんはポロポロと涙を流した。
男たちは少し怯む。
もちろん、竜と大河も。
バカみたい、
「うそ泣きなんかしてんじゃねぇよ!」
るいがキレる
「うそ泣きなんか…っ!」
「いやぁ、でもさ。何でコクったって知ってたの?」
私は女をスルーしてるりに聞く。
「…え?あ。あのね、告白してるとこ見ちゃってね」
「ほぉ…。」
「体育館の裏で、体密着してるから、またヤってんのかこいつは。とか思ったの。」
…体育館の裏って、ベタだね。
しかも、またって、大河はどんだけヤってんだよ…。
「そしたら大河がこの人を突き放したから何事かと思って耳をすませたのよ」
「盗み聞きしたわけね?」
「…耳をすませたの!それで、『私の彼氏にならない?』とか言ったから、
おうおうおうとか思って…」
…なんか、るりの話は自分の感情が入るからめっちゃ長いので、簡潔に言うと…
『私の彼氏にならない?』
『めいさん、彼氏いるでしょ?』
『やだぁ!バレてた?だってね、彼とのH、最近全然盛り上がらないんだもん。』
『悪いですけど、俺特定の女作らないって決めてるんで』
『えー?私ならいいじゃない?こんなにスタイルいいのよ?』
『いや、スタイルなんかより、好きな女を一番最初の彼女にするって決めたんで。俺。』
『ふぅん?好きな人いるのね?』
『誰とは言えませんけど、すっげぇ大事なやつなんで。』
『わかったわ。私をふったこと、後で後悔しないようにね?』
『ははっ…後悔なんて一生しませんから』
…とのこと。
やるなぁ、大河。
「あれ、でも大河、彼女いたことあるでしょ?」
「いや、向こうが勝手にいってたことは何度もあるけど、俺が認めたことはないよ?」
しれっとそう言った大河。
何だこのモテ男は…。
私もそんなこと言ってみたいわ!



