屋上につくと、
鍵を開け始めた竜。
何であるんだろう…とは思いつつ、
それには触れずにるりたちのあとに続く。
いつもの定位置があるみたいで、
みんな座り出したので、
私は、空いてた竜と大河の間に座った。
そしたらるりは、
「ちょっと大河!邪魔ー!私のとなりは和泉なのー!!」
とか言って大河をどかして、私をそこに座らせた。
あーぁ、大河かわいそ…。
なんて同情の目でみてたら、
「そんな目で見ないで…///」
なんて言われたから、
ガン無視して、弁当を広げた。
…なんでだろう。
なぜか、弁当の中身がどんどん減っていく。
私は食べてないのに。
私が弁当箱をガン見してると、
前から延びてきた手。
「ちょっと、竜!」
「ん?どうした?」
竜は、あわてて私からとった卵焼きを口のなかにいれ、しらばっくれた。
「私のご飯!」
「育ち盛りなんだ、見逃せよ」
「やだ!私も育ち盛り!」
「仕方ねぇな…じゃあ、交換な」
「えー!私お手製の弁当とその購買のパンを交換するのか!?」
「お前の手料理なんてこの購買様のパンの1gにも匹敵しない…が、優しい俺は替えてやろうといった」
「調子のいいこと言いやがって!
仕方ないな!私の愛情のこもった弁当を仕方ないからあげるよ!」
「明日はもっと量増やせよ!」
「明日もとるきなのか…。仕方ないな。」
「冷凍食品ばっかりとかはやめろよ!?」
「やばい、るり、どうしよう。脳内読まれた…」
るりにふる。
「え、なに、竜はテレパシーがつかえたのか!?」
そう言って頭を押さえるるり。
「俺が守ってやるぜ!」
そう言ってるりに抱きついてきた大河をビリッと引き離して
「さ、食べよ!」
そう言ってすわったるり。
大河…がちで落ち込んでるよ…
かわいそうになってきた。
から、少し助太刀。
「竜!お茶買いに行こ!?」
「あ…あぁ。」
「私もいく!」
そう言って私と竜の間に入ってきたるり。
「るりは食べるの遅いんだからゆっくりしてな?」
ってあやすと、
うー、
って唸りながら座って食べ始めた。
屋上を出ると、大河から
“ありがとな!”
って連絡がきたから、
ケータイなんていじらずに、話な!って送って購買へ向かった。



