しばらくすると、二人とも泣きながら戻ってきた。
しっかりと手を繋いで。
何を話したのかって聞いたら、
秘密って言われた。
んまぁ、いっか。
麗子ちゃんにもお礼言われたし。
何だかんだでみんなと仲良くなれたしね!
よかったよかった!
なーんて考えてたら、
「何でこの時期に転校なんかしてきたんだ?」
って竜が聞いてきた。
私は三人に今まであったこと全部話した。
まぁ、三人が知ってるお母さんは昔の優しいお母さんだから、
ものすごく驚いてたけど。
しかも怒られたし。
とくに竜に。
「何でそのときに俺たちを頼らないんだ!」
って。
そんな怒らなくてもいいじゃんとは思いつつも、
ごめんなさいと謝っておく。
「…じゃあさ、これからずっと一緒?」
るりが聞いてくる。
「わかんない。でも、引っ越すことはないとは思うよ?」
「やったぁ!!初めてじゃない!?同じ学校!!」
「そうね。」
「同じ制服!!」
「お揃いの服はよく着たけどね」
「同じクラスー!!」
「あー、うん。」
「俺の彼女ーーー!」
間に入ってくる大河。
るりの本気の
「引っ込んどけ。チャラ男め。」
に本気でショックを受けてる大河。
大河ってね、ものすっっっごく不器用なんだよねぇ。
私とか、他のこには大好きー!
とかやるのに、るりには絶対やらないの。
ずいぶん前に竜と協力して二人っきりにさせたとき、
大河もうキョドっちゃって、大変だったんだよね。
なのにるりの前では強がって、
女の子といちゃつくんだから、
そりゃ、言われても仕方ないよね。って感じ。



