「「いーずーみぃぃぃぃ!!!!!」」


…え。

声のする方へ視線を向ける。


ドン

ガンっ


「いったぁ、」

頭打った…。

打った場所を擦りながら目を開けると、

ぎゅぅぅっ

と抱きついてる茶髪の女の子。

と、プリン頭の男の子。


「ちょ、

るり…大河…」


「お前ら…人に荷物押し付けてんじゃねぇよ。」

そう言って開いてる扉から現れた黒髪の男。


「久しぶりだな!いずみ!」

にかっと笑ったこの男は


「竜…。」


「いずみのばかぁ!ここ来るならおしえてくれたっていいじゃんかぁ!」

泣きそうな声でそう怒ったるり。

「あー、私も今日知ったんだ。ごめんね?」

そう言いながら頭を撫でる。

…懐かしいや。

「俺も!寂しかったぜ!」

結構なキメ顔でそう言った大河。

「「お前はいいよ。」」

私とるりで被る。


ふっ

最高だよ。

「るり、大河、そろそろどいて?」

二人に声をかける。

るりは素直に退いたのに、

大河は…

「んー、チューしてくれたら退いてあげる」

何いってんだこいつは。

私はそんな大河を放置して、

竜にたたせてもらう。

もちろん、大河は私からずり落ちて

床に転がってる。

「ひっ、ひでぇ…」

何て言ってる大河をみて、三人で大笑いした。

終いには大河まで。